人を動かす質問力

これは確か小飼弾氏のブログで紹介されていたので買った本。

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)

弁護士である著者が、経験から導き出された質問することの重要性を、実践的な活用方法とともに記した本。新書で読みやすく、あっという間に読了するけれど、内容はとても「実用的」。読まないと損をする、という表現がぴったりとくる実務書であると感じました。
一番なるほどと思ったポイントは、質問という行為が「相手に考えることを強制する手段」であると定義づけられている箇所。確かにそうですね。「考えてください」と言っても相手が考えてくれるかどうかはわからないし強制することはできないけれど、それが「質問」という形をとった途端、人はつい無意識に答えを「考えて」しまいます。本書では、そうした強制力のほかにもいくつもの「質問の持つ力」が紹介され、その使い方を学習できる構成になっています。
ひとつひとつマスターして使っていくのはかなり難しいし、中には「?」と思うものがないわけではないけれど、うまく人に言いくるめられて人の思うとおりに動かされてしまった経験がある方や、周囲の人が自分の思うとおりに行動してくれない・反応してくれないといった状況で悩んでいる方には一助になる本だと思います。