死ぬときに後悔すること25
Twitterで少し話題になっていたので読んでみました。自身の健康状態と関連付けたわけではありません。
- 作者: 大津秀一
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2009/05
- メディア: ハードカバー
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そんな数多くの死出の旅立ちを見送ってきた著者が、「人は死ぬ間際にどんなことを後悔しているか」を綴ったのが本書です。25項目挙げられていますが、特に順位がついているわけではなく、あくまでも著者の経験からして主だったものを記したのだそう。いくつか例を挙げると、
健康を大切にしなかったこと
自分のやりたことをやらなかったこと
夢をかなえられなかったこと
他人に優しくしなかったこと
故郷に帰らなかったこと
行きたい場所に旅行しなかったこと
会いたい人に会っておかなかったこと
愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
それ以外にも、「子供を結婚させなかったこと」や「美味しいものを食べておかなかったこと」など少し微笑んでしまうようなものもありますが、一つ一つについて丁寧に著者自身の経験と思いが書き連ねられています。
後悔しない人生を送りたいというのは誰しもの共通の願いでしょう。たとえそれが大きな成功や名声に満ちたものでなかったとしても、後悔だけはしたくない、という思いを誰しもが持つはずです。それでは、後悔をしない人生を送るためにはどうしたらいいのでしょうか?
明日死んでもいい、今日死んでもいい、という気持ちで毎日を生きること。という考えに私は共感しています。Apple社のCEOであるスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチにも、「死について」という話が出てきます。3つの話のうちの最後のひとつとして。そこで彼が言ったのも、「毎朝鏡の前に立って、『もし今日死んでしまうとしても、今からやろうとしていることをやるか?』と自分自身に問いかける。もし『No』という答えが幾日も続くようだったら、それは何かを変えなければいけないということだ」という内容でした。彼は30年来、それを毎朝繰り返しているのだそうです。
誰だって死にたくはありません。ジョブズもスピーチの中で、「No one wants to die. Even people who wanna go to heaven, don't wanna die to get there」と言っている通り。だからこそ、死ぬときに後悔しない生き方をする。「死」にいったんフォーカスをすることで、ぼやけていた「生」にしっかりとピントがあって何をすべきか見えてくる、そういうことなのかな、と思っています。