Skypeがもたらすイマジネーション

今日は大学院の課題レポートを作成するためSkypeでグループメンバーと夜の打ち合わせ。全員仕事を持っていて忙しく、地理的にも離れているのでSkypeを活用しています。
グループの4人のメンバー、実は一度も顔を合わせたことがありません。年齢は話の流れでだいたいわかるし、声の調子でも察することができるけれど、顔は知らない。ここでもたらされるのが不思議なイマジネーションの世界です。打ち合わせを重ねているうちに、知らず知らず勝手に相手の顔を思い浮かべていたりするのです。Aさんはこんな顔、あ、今こんな表情してるな、といった具合に。
Face to Faceのコミュニケーションが徐々に希薄になっている世の中だけれど、私たちが一日のうちで交わすコミュニケーションの全体量の過半は依然としてFace to Face。だからついつい、顔という記号を自分なりアレンジしてまでその人と紐づけようとするのでしょうね。
現在のコミュニケーションテクノロジー進化の果てにFace to Faceのコミュニケーションに占めるシェアが大きく低下したとき、私たちはもはや顔という記号を使うことはなくなってしまうのでしょうか。相手の顔や表情を勝手に想像するような、イマジネーションの遊戯を、楽しむこともなくなるのでしょうか。だとしたら、少しさびしい気がします。いや、きっとそんなことは起こらないのでしょうね。