おくりびと

出張の帰りの飛行機の中で観ました。23時発・朝6時着の飛行機ということで機内は真っ暗。恥ずかしがらずに泣くことができて、よかったよかった。

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

(まだDVDが発売されていないので、商品紹介はサントラCD)
納棺士という仕事にたまたま就いた主人公(もとはオーケストラのチェロ奏者)を中心に、人間が「死ぬ」といこと、残された者がそれを「送る」ということを、ときにとてもリアルに、ときにコミカルに描いています。
葬儀場や火葬場というと、どこか「縁起が悪い」、「避けて通りたい」という意識が働くものですが、一人の人間を失った人々にとってそこは「送りだす場」なんですね。とても切ないけれど、温かくも神聖な場所。
そうした場を、儀式や儀礼としてではなく、心通う形で描かれた「おくりびと」。いい映画でした。