クライマーズ・ハイ

映画「クライマーズ・ハイ」を公開初日に観てきました。池袋シネマサンシャインの一番小さな劇場で、少しこじんまりとした場所での公開。

日航123便がレーダーから消えたとの一報から始まった御巣鷹山日航機墜落事故。それを追う地元新聞社の記者たちの姿を、主人公(堤真一)のジャーナリストとしての情熱とともに見事に描いていた作品でした。登山を少しなりとも経験したことのある者として感じるところもありましたが、なんと言ってもその人間描写の圧倒的な迫力に圧された感じ。
派手なアクションがあるわけでもなく、センセーショナルな映像があるわけでもない。しかし、500人以上の人間の命を奪うという未曾有の大惨事を前に慄然とした人間たちの動揺・激情・・・そうしたものをストーリーの中に巧みに織り込んで、暑い群馬の夏を描ききっている作品でした。