ファシリテーション

ファシリテーションについて勉強することを最近テーマにしました。といってもまだ本を1冊読んだだけ。このほかにも何冊か仕入れてあるので、基礎的な理解を得るまでにはまず至りたい、と。

ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!

ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!

著者は「ザ・ファシリテーター」という本(小説タッチでファシリテーションについて解説する本)の著者でもあり、ファシリテーション関連の書籍をいくつも執筆されている方。会議術という狭い印象の強いファシリテーションですが、その本来の意味は組織の力を最大限引き出すための技法であり、かつまたリーダーシップの新しい形でもある、と提唱されています。
トップダウンで引っ張っていく強烈なリーダーシップの形が馴染まなくなってきた昨今の組織。星野リゾートの星野社長がおっしゃるように、「戦略の巧拙以上に、まず組織のメンバーの共感を得られるビジョン・戦略であるかどうか」が事業成功の鍵を握るようになってきています。
リーダー一人が強烈なビジョンを抱き、それにフォロワーが遮二無二ついていく、という組織のあり方は、近年のビジネスパーソンの働き方との親和性が低いと言わざるをえません。自分自身の成長のためにその会社にとどまるという「成長志向型」社員と、波風なく大きな苦労もなく日々が過ぎ行けばいいという「隠居型社員」(ともに僕の勝手な命名)が大勢を占める現状で、「No pain, No gain(痛みなくして成功なし)」、「いいからオレについて来い」と叫んだところで、心からリーダーに賛同する真のフォロワーが現れる確率は低いと言わざるをえません。世の中には痛みがなくても成長できる会社はある(と思っている)し、好き好んで苦労したいとも思わない、それがメンバー側の言い分でしょう。
それでは、フォロワーを真のフォロワーたらしめる心構えを作るにはどうしたらいいのか?それへのヒントが上述の「共感」であり、その技術としてのファシリテーションなのではないかと僕は考えたわけです。まだ勉強が浅く何とも言えませんが、当面はこの思考を深めてみたいと思っています。良書・アイデアなどありましたら、ぜひお寄せください。