小説をフォトリーディング

初めて小説のフォトリーディングをしました。どうしても小説は「普通読み」になってしまうということで、講師からも「初心者のときにはあまり読まないほうがいい」とアドバイスされていたのです。今回はこんな本を読んでみました。

成功者の告白 (講談社プラスアルファ文庫)

成功者の告白 (講談社プラスアルファ文庫)

神田昌典氏の著作らしく、いかにもストレートなタイトルですが、内容は起業家が事業を興してから5年間を描いた小説。「成功者」というタイトルから派手な成功物語を想像する読者も多いのでしょうが、実際は全く異なります。
事業の成長ステージに合わせて起業家の身と心に起こる様々な出来事、特にプライベートや会社組織の中での人間関係にスポットを当てて描いています。MBAで習うことはない、と著者が言うとおり、MBAアントレプレナーシップの講義では恐らく解説されることはないであろう、事業成長の「陰」を捉えている一冊でした。
さて、小説のフォトリーディング初体験がどうだったかと言えば、やはり所要時間は通常のビジネス書などと比べると長くなりました。1冊に1時間半くらいかかったでしょうか(細切れのスキマ時間を使って読んだので、総時間はよくわかりません・・・)。それでも、内容はきちんと理解できるし、読書の目的を達成することはできました。
とはいえ、やはり文学作品を読む場合には普通読みのほうがよさそうです。今回は小説といっても小説形式で書かれたビジネス書でしたから。「フォトリーディングは慣れてくれば車の運転と同じ。自由にスピードを変えて読めるようになる」という話を聞きましたが、文学小説などは「徐行」で読むべきものなのでしょうね。