非常識な英語勉強法

「非常識な成功法則」の著者であり、日本にフォトリーディングを紹介した神田昌典氏が書いた英語習得法の本です。フォトリーディングの同期生がオススメしていたので即購入。
原書の専門書を3時間で読み、短期間で英語での交渉までできるようになってしまうというのだから、読まないテはありません。

著者自身は海外の大学院でMBAを取得し、翻訳書も書いているだけあって英語ペラペラ、と思いきやそうではない。彼にとって最も苦手なのはなんと「日常会話」であり、「映画の英語」なのだそうです。
このあたりからして、実に非常識。英語の勉強はまず「HELLO」から始まって日常会話をマスターし、その後にビジネス会話、というステップを踏む日本の英語教育の常識を踏み潰しています。
フォトリーディングの手法にも通じるところがあるのだけれど、「目的を明確にして、その達成に集中し、それ以外は捨てる」という発想で英語もマスターしてしまおうというのですね。つまり、「ビジネスで使う」というのであればそれ以外の要素(ファーストフード店での会話やタクシードライバーとの会話)は大胆に切って捨て、自分の業界で使われる以外の単語もバッサリと捨てる。絞り込んで集中することで、短時間に成果を挙げることができる、というのです。
原書を3時間で読むといったあたりは、フォトリーディングの手法をある程度マスターしていないとキツイ部分があるとは思いますが、全体としてはトライしてみる価値のある内容です。
僕自身も、英語での「交渉」となると少し引いてしまうところがあるので、このあたりは改善しなくては。