久々深夜まで

1年に一度発行している商品カタログの制作がピークを迎えていることもあって、ここ数日はあたかも編集者のような仕事にかかりきりです。そんな中で今日は久々の深夜帰宅となりました。意識が浮かんだり沈んだりしながら乗るタクシー、それを降りた瞬間の街の静かな空気が、少し新鮮。
とはいえ、継続性という点からは深夜残業というのはオススメできないもの。明日のパフォーマンスは当然下がるし、一日の時間の95%以上を仕事に投じていることになるので、やはりP・PCバランス(リンク)が崩れてしまう。
多くの人が指摘するように、日本ではまだまだ長時間労働がある種尊いものとして見られる風潮があります。本人が好きでやっている仕事ならいいじゃないか、という考えもある。だけれど、ビジネスパーソン個人の長期的な知的生産活動に及ぼすマイナス面は、見過ごしてはいけないと僕は思います。
短期間に仕事の負荷を集中させることで濃密な時間を過ごし、成長を速めるという効果は確かにあるかもしれないけれど、現在時点のProduction(P)にのみ向けられたエネルギーは、ゆっくりと精神と肉体に変調をもたらすもの。また、未来に向けた投資を怠ったプレイヤーは、いつかプロフェッショナルの世界からは退場を余儀なくされることになります。
タイガー・ウッズイチローといった超一流を例に挙げるまでもなく、各界の一流プレイヤーは常に勉強をし練習をし、長期的な健康を維持するために運動をしています。3年後・5年後・10年後の自分が、今と同じかそれ以上に活躍していられるように・・・。逆に、目前にある仕事にすべてを注ぎ込んだ結果、現役生活を短期間で終えざるを得ない例には枚挙に暇がありません。
一度の深夜仕事くらいで偉そうなことを書いていました。でも、これは自分自身への戒めです。いつかは一流と呼ばれるようになる日が来るように、周囲の人たちと一緒にPC(Production Capability)への投資に励んでいきたいと思います。