居心地いい空間 の脆弱性

誰しも、「ここは落ち着けるんだよね」という居心地のいい場所があるものです。自宅の部屋だったり、公園だったり、時にはトイレだったりする人もいるのだとか。
僕の場合、近所にあるモスバーガーがそんな「居心地のいい場所」になっています。賛否両論はあるにせよコーヒーの味は気に入っているし、椅子のクッションも適当な硬さ。何よりも、ピアノをメインにしたジャズがBGMとしていつも流れているところがいい。
今日は久しぶりに自転車に乗りたくて、そんなモスバーガーではなく2駅先の本郷三丁目駅前にあるカフェに遠出。そこで読書と仕事の予定でした。以前に一度か二度訪れたことがあるその店。広めにとられた窓から差し込む太陽の光で店内がとても明るく、爽やかな雰囲気だったのを思い出したのです。
寒風の中の春日通をまっすぐ走ってすっかり耳が痛くなった状態ではあったけれど、コーヒーとともに落ち着いた席はなかなかのもの。記憶の通り店内は明るく、読書にはもってこいの環境でした。ところが・・・
読み始めて15分くらいでしょうか、中年の女性二人の登場で僕の読書空間はあえなく破壊されてしまうのでした。化粧品の販売をされていると思しき二人、大きな声でご商売のお話が始まってしまいました。商売上の秘密もクソもないあけっぴろげなトークに、読書欲は一挙に減退、入店後30分にして、僕は撤退を余儀なくされたのでした。
本日の反省。居心地のいい空間は、えてして脆弱なものである。万が一のことを考え、ヘッドホンと音楽プレイヤーは常時携行の要あり。