全裸と水音

露天風呂につかりながら、どうして露天風呂はこんなに気持ちがいいのかとふと考えてしまいました。体は温まりながら、顔から上は涼しく快適・・・というのはあくまでも物理的な要素。他にも何かあるのでは?と。
まず思い至ったのが、露天風呂の持つその「開放性」。木々に囲まれた自然を感じる空間に、前を隠しているとはいえ実質的には一糸まとわぬ全裸で佇むということ。本来の自分をとかく隠して生きていくことが必要な現代にあって、自然の中で無防備な自身を出すという開放性には、心を落ち着かせてくれる不思議な力がありそうです。
もう一つは、水音。湧き出す温泉から絶え間なく風呂に注がれる水の音は、目を閉じて聞いているだけでどんどんと心にまとったモノを洗い落としていくようで、清々しい。母の胎内にいる時に聞いていた音に近いのかもしれませんね。