スポーツビジネス

スポーツが「ビジネス」としてしっかりと成立している国というのは、アメリカ以外にはあまり見当たりません。僕の大好きな日本のプロ野球だって、球団経営できちんと単体で黒字を出しているチームなんてほとんどない。あれだけ大掛かりなスタジアムを構え、一流の選手を庶民が驚愕するような年俸で揃え、華やかに見えるプロスポーツ業界。しかしチームの経営を一皮向いてみれば、スポンサーからの資金的援助なくしては存立しえない厳しい状況がそこにはあるのです。
それはひとえに、経営力のある人材がスポーツ業界には少ないということに尽きる。本来ショービジネスあるいはサービス業といってもいい球団経営。移り気なファンという消費者と付き合う以上、そこにはシビアな経営感覚が必要になるはずです。ところが、その舵取りを行っているのは経営感覚などカケラも持ち合わせていない新聞社や、本業とは全く事業構造の異なる鉄道会社の経営陣。これでうまくいくはずがありません。
そんな状況に一石を投じようという試み。こんな記事がありました。
星野仙一氏が米球団の経営に参画、スポーツビジネスの人材育成」from Nikkei BP Net

野球日本代表監督の星野仙一氏がチェアマンを務める米Hoshino Dreams Corporation(HDC)は10月4日、米国マイナーリーグ球団「Tri-City Dust Devils(トライシティ ダストデビルズ)」の経営に参画すると発表した。同球団に日本やアジアからのインターン生を受け入れ、スポーツビジネスのノウハウを吸収させて、野球業界の人材を育成する。
記事全文

スポーツがビジネスとして成り立っていて、それを支える人材がしっかりと揃っているアメリカで、日本の野球業界を支える経営者人材を育てようという発想。期待したいものです。