機械的芸術品への憧れ

マニアックな品揃えの棚作りと独特の店舗運営で書店業界顧客単価No.1を誇るジュンク堂書店。その池袋本店に、昨日初めて行きました。けっこう近くに住んでいながら、また本好きでありながら行ったことがなかったというのが不思議ですが、ともかく初のジュンク堂体験。
立ち読みならぬ「座り読み」OKな本屋さんということで、1時間ほど椅子に腰掛けていろいろな本を物色。今回は写真コーナーに佇んでみました。購入したのはこんな本。

CAMERA magazine(カメラマガジン)5 (エイムック 1403)

CAMERA magazine(カメラマガジン)5 (エイムック 1403)

「Camera Magazine」、マガジンと言いつつ発行間隔は数ヶ月という雑誌で、主に(というかほとんど)フィルムカメラやフィルムで撮った写真についての1冊にまとめられています。60年代〜70年代に発売された名機といわれるカメラの紹介や、モノクロフィルムで撮影された写真などなど、デジタルカメラとは一風違った機械的芸術品としてのフィルムカメラと、その描写についていろいろな視点から紹介されています。
デジタル全盛の時代を迎えてから写真を始めた僕のような人間にとっては少し敷居の高い思いがするフィルムカメラでの撮影。とはいえ、その工芸品を思わせる外観や、ダイヤル操作を基本にしたメカ感覚溢れる操作など、心のどこかをクイックイッと刺激されるような魅力を持っているのは事実です。露出の決定が難しかったり、フィルムというコストをかけながら撮影するという緊張感があったりと、少し「玄人向き」な雰囲気を漂わせているところもミソなのかもしれません。
しっかりと写真の腕を磨くという意味では、一度チャレンジしてみたい領域です。