少し遅めの春 〜GW@軽井沢〜

ゴールデンウィークの前半は、軽井沢に出かけてきました。同じ宿に留まってのんびりと過ごす数日間というのは何物にも変えがたい充足感をもたらします。
東京から長野新幹線でわずかに1時間10分。それでもやはり高原なんですね、東京ではもう一月くらい前に過ぎ去ってしまった春の訪れが、ちょうど5月に入った今感じられる、そんな季節でした。

旧小諸城跡に設置された「懐古園」。染井吉野の桜は散ってしまった後だったけれど、枝垂桜(しだれざくら)はまさに満開の見ごろ。東京で見る桜よりも心なしか濃い桜色をした花びらに、ついつい長い時間立ち止まってしまいます。桜の周りには、シートを敷いて花見に興じる人々の姿。バーベキューだけでなく鍋を囲んでいる方々の姿もあり思わず微笑。

枝垂桜のホンモノをしっかりと見たのは初めてだったかもしれません。ちょうど人間の目の高さくらいまで枝が垂れていて、ほんのりと桜色に染まった花弁は目の前に。どれだけ見ていても飽きない素晴らしい光景でした。日差しが強く、ポカポカと汗ばむくらいの陽気に惹かれ、つい「ビール!」と言いたくなってしまいます。

ここ懐古園にはとても立派な石垣がいくつも残っています。そして、そんな石垣の間から顔を覗かせる花の姿も印象的。石垣の上に上り、ちょっとビビリながら下を覗き込んでの撮影です。彼方に見えるは、石垣脇の地面に散った桜の花びら。
嗚呼、軽井沢の清々しく爽やかな空気よもう一度・・・。
photo : Nikon D200 with AF-S VR Zoom Nikkor 24-120mm F/3.5-5.6