桜と狂気と

昨日のエントリーに少し花見のことを書いたら、なんと今夜は花見の現場に遭遇です。

我が家の近所の播磨坂という桜の名所(?)。朝通りがかったときにも、7分〜8分咲きといった桜が坂の上から下までを覆っていてとてもキレイでした。(残念ながらその時はカメラを持っていなくて撮影できず。これを教訓に、必ずGR-Digitalを携行することを誓います)夜に通りがかってみると、もはやそこは巨大な宴会場。一体いつから準備していたんでしょう、大皿に盛られたオードブルを囲んだ会社員の集団がいくつも陣取り、宴を繰り広げていました。
夜桜を見ながらぶらりと歩くのも悪くない、と、一度家に帰って荷物をおいて、GRをポケットに入れて出かけてきました。こんな夜に三脚なしで桜を撮影するのは不可能だとはわかっていたけれど、どことなく手ぶらで行くのも勿体ない気がして。
桜を眺めながらゆっくりと坂を下ります。といっても、しっとりと桜を愛でるというような雰囲気ではなく、周囲からは奇声は上がるわ唐揚げの匂いはするわの大騒ぎ。何とも愉快な空気がそこここに流れていました。
時折吹く風に舞い散る桜の花びらと、酒と空気に酔った人々の姿。桜という花は美しいけれど、夜見るその姿は、どこか人間を狂気への誘う不思議な魔性を帯びているようにも感じられた夜でした。

↑こちらは鹿児島旅行のときに仙巌園で見つけたもの。