エーゲ海に臨んで

正月2日から2泊3日で、浜名湖に行ってきました。海辺に立つホテルで過ごす正月、悪くないものです。そのホテル、ギリシャがテーマだったようで、建物やレストランの名前も全てギリシャに因んだもの。ロードスとかミコノスとかいった具合に。
素晴らしく晴れ上がった4日の朝、カメラをポケットに散歩にでかけました。まさか本物のギリシャではないけれど、思えば海はギリシャだってカリブにだって繋がっているわけで、そんな気分で眺めればそんな気分になるものです。

海の彼方に見えるのはエーゲ海の真珠、ならぬ浜名湖の牡蠣棚。海水が澄んでくる冬の時期には、浜名湖内で牡蠣の養殖が行われるのだそうです。牡蠣棚から流れてきた小さな牡蠣たちが岸辺で採れるとのことで、地元の方は腰まで水に浸かって漁に励んでいらっしゃいました。

誰もが憧れる?海を臨むチャペル。太陽と潮風とで少し日焼けした白壁と赤茶色の屋根が印象的な光景。南国でこんな光景に出会ったら、きっと心奪われてしまうでしょうね。残念ながらここはニッポン、それも冬の真っ只中。とはいえ、太陽に温められた空気は、幸せな気分になるには十分でした。

この小道、その名も「エーゲ海プロムナード」。海岸線に沿って作られた遊歩道です。大した距離はありませんが、石と砂利を踏みしめながら歩いていると、なんだか他のことを忘れて「歩く」という行為に集中していってしまうから不思議です。「夜間は危険です」という看板にちょっと笑ってしまったけれど・・・。
photo ; Ricoh GR Digital