Thoughts

事件は現場で起きているが、それを正しく理解するには全体としてのストーリーが必要

「事件は現場で起きている」は、ビジネスの現場でもよくささやかれる言葉です。主に現場サイドの意見として、現場の最前線の状況を知らない組織の上層部を批判する際などに用いられることが多い。テレビドラマの中で使われたセリフが、これほどビジネスにま…

 現実を直視する 「かもしれない運転」の経営

運転免許を取るために通った自動車学校。もう10年以上前のことなのでほとんど覚えていませんが、唯一といっていい記憶の中に「かもしれない運転」というのがあります。クルマを運転しながら、「まさかこんな道で飛び出してくる人はいないだろう」「まさかこ…

 日本の製造業にまつわる壮大なファンタジーについて

ここ数日は主に工場で仕事をしていました。これからも、工場で過ごす時間は長くなる予定です。そんな訳で、「日本といえば製造業、ものづくりの国でしょ!」というよく言われる話について考えてみようかなと思います。 結論から言うと、僕は個人的にこの「日…

手間をかけると愛おしくなる 自分で作るということ

最近、ヨメが自宅でパンを作ったり、豆腐を作ったり、ベーコンを作ったり、はたまた果実酒を作ったりしてくれます。普通はスーパーで買って来るのが当然というものを、自宅で作る。僕が育った家庭はそういうことに関心のない家庭だったので、「買ってくるの…

消費するより生産するほうがテンションが上がる

大学院の同窓@nasakaswaさんのツイートで読んだLifehackerの記事「一日を消費者ではなく「生産者」としてスタートしよう!」が素晴らしかった。1日を生産者のモードでスタートするか消費者のモードでスタートするかで、1日が決まるというもの。 ここでいう消…

 新型iPadが、というよりも日本語による音声認識が開く未来が楽しみ

新型iPadが発表され、同時にiOS5.1が発表・リリースされました。それによって、iPhone4Sと新型iPadでは日本語による音声認識入力が可能になり、人工知能Siriの機能も日本語化されました(iPadには一部機能の搭載のみ)。 さっそくネット上ではSiriに日本語で…

心理学者 強制収容所を体験する

フランクルの「夜と霧」の原題は、「心理学者 強制収容所を体験する」というのだそうです。暗くしんみりとしたイメージの前者と比べて、原題の方は冷静な響きを持っていますね。よく思うのですが、海外の作品(本にしろ映画にしろ音楽にしろ)のタイトルを日…

 慣れによる安定感と停滞の危険な罠について

今シーズン限りで中日ドラゴンズの監督を退いた落合氏の本をシーズン終了直後に読みました。その中で興味深かったのが、ともに守備の名手と言われた荒木・井端の2人の守備位置を監督命令で入れ替えたことに対する同氏の考え。すでに「名手」の域に達してい…

 総表現社会の夢

年末年始に手に取った本の中に、東浩紀氏の「一般意思2.0」がありました。その中に、梅田望夫氏の著書「ウェブ進化論」の中の記述を引き合いに出されている箇所があります。「総表現社会」についての部分です。 ウェブ2.0への進化にともなって、ブログやYouT…

 自分にとっての「航海日誌」としてのブログについて

これまでかれこれ10年近くにわたってブログを書いて来て、毎日書き続けた時期もあれrば数ヶ月全く更新しない時期もあり、のらりくらりとやって来たなというのが実感です。それでも振り返ってみると、頻繁に書き綴っている時期の方がそうでない時期よりも知的…

 書くことが自分を確かなものにする

酒井譲さんのブログNED-WLTにこんな記事がありました。 書くことは、僕だ。それは、新しい自分を獲得するための大切な方法として。 : NED-WLT この「手が勝手に動く」という感覚は僕もとてもよくわかります。文章を書いているうちに、頭と手が連動しているよ…

◯◯しないと◯◯できない 二重否定ってなんかね・・・

最近気づいた小さなことですが、ムスメと話をしていてよく「◯◯しないと◯◯できないよ」といった物言いをしていることに気づきました。いわゆる二重否定ですね。これ、仕事の上でも実はけっこうな頻度で使っていたりする。「この課題を解決しなければ、事業の…

国とか国家とかいう概念が「どうでもいいかも」と思えてくるんです

どこもかしこも、「グローバル」というのがキーワードになってきているみたいです。僕が以前に仕事をしていた人材育成の業界でも、ここ1年くらいで猛烈な勢いで「グローバル人材の育成」がテーマになり、どの企業も力を入れるようになってきています。いま…

OS X Lion導入。スクロール方向を真逆にしてしまうAppleってすごいね

昨夜からダウンロード可能になったMac用OSの最新版、OS X Lionをさっそくダウンロードし導入しました。今回からOSの提供をダウンロードのみとし、またタイトルからMacを取り除いた(前バージョンまでは、「Mac OS Xだった) 。 Apple - OS X Mavericks - 新…

どんな言葉を使うか。その気になれば無視できる、でも意外と深刻な問題

ムスメが2歳を過ぎて、日々新しい言葉や用法をマスターしていく状況を前にして、いよいよ本格的に考えようと思ったのが「子どもとの会話」について。極めて感受性の高いこの時期に、僕たち親がどんな言葉を彼女にかけることが彼女の情緒・思考の成長を最大限…

 共感スイッチの感度の強さと弱さ、範囲の広さ/狭さについて

たまたま海外にいたりして日本中が熱狂していた(という)なでしこJAPANの活躍を知らないまま1日あまりを過ごして、「当然知ってるよね」的なニュース報道に接してようやく女子サッカーが世界一に輝いたことを知りました。すごいですね!国内での注目がほと…

ジブリ美術館にきて感じる物語のすごい力

今日はムスメを連れて「三鷹の森 ジブリ美術館」に行ってきました。ムスメを連れて行くのは通算3回目になります。僕とヨメは4回目。4回目ともなると、特別展示を除けば一通り記憶の中にどんな展示がされていたのかは覚えているので、エントランスから始まる…

 義の形骸化と同じ現象は、いろんなところで起こっている

昨日のエントリーの最後に、こんなことを書きました。 お中元をもらったら返さないと失礼だ、といった「形式としての義」がはびこった結果として、本来の個人と個人の間にある微妙な感情のやり取りとしての「義」が薄れてしまった結果なのでしょう。 これを…

 ニッポンの労働力不足を解消するためには、男が生産性を上げるのが一番だ(後編)

昨日のエントリーの最後に、 家庭の中にいる女性が外で仕事をし労働力になる。「女性の社会進出」というやつですが、これには間違いなく「男性が労働生産性を上げること」が必要だと思うのです。詳しくは次回に書きたいと思います。 と書きました。今日はそ…

 ニッポンの労働力不足を解消するためには、男が生産性を上げるのが一番だ(前編)

アメリカに追いつけ追い越せの掛け声の下で経済を成長させ社会を成熟させてきた日本ですが、高齢化に関しては世界で最も「進んだ」国になるようです。憧れの世界で「いちばん」になるわけですね。人口構造というのは変化させるのに100年単位の時間がかかるも…

Life is made by Time

Time is the most difficult thing for us to handle. Time is the most fare thing for us because each person has 24 hours a day, no more, no less. However rich the person is, time is surely one thing he/she cannot purchase. When we have plent…

Business Planning Workshop

Today, I will facilitate "Business Planning Workshop" at a private school called "Kokorozashi-Juku" in Tokyo. This time, I will focus on the overview of business planning and try to make it easy to understand what is business plan and how …

Cherry blossoms and memory of the birth

It's blooming! The cherry trees in the park near my place started blooming. The most beautiful and comfortable season in Tokyo is coming close. My daughter was born on 3rd of April last year and I gave her a name Sakura which stands for ch…

Start writing this blog in English

From today, I would like to write this blog in English as frequently as possible. The reason why I try to do so is that I have a strong sense of urgency that we Japanese must be globalized as soon as possible. By writing this in English, I…